25歳の時、卵巣のう腫と診断され手術をしました。
発覚→検査を経て、
この記事では、入院当日~手術後までの体験を記録したいと思います。
病気発覚までの経緯はこちら
いよいよ入院当日
朝8時50分に入院受付へ。
母と、先生から手術の説明を聞いて何枚もの書類に判子押す。そしてこのあたりで、手術前の食事は今朝で最後だと知らされる。
手続き終わったら食べよ~♪と思って買ってきたおにぎりとパンはおあずけ。泣
結果、前日夜の鮭おにぎりを最後に、怒濤の断食に入りました( ;∀;)
事前にそんな説明あったっけ~
これから入院される皆様、「手術前最後の食事はいつまでなのか」は要確認事項です!涙
その後、ご家族は帰って大丈夫とのことで母は帰宅。
手術前最後のお風呂。ゆっくり湯船に浸かり満喫。自宅とは違い足伸ばせる湯船で癒された記憶があります。笑そして、戻って病室でゴロゴロゴロしていると・・・
点滴きたぁぁぁー!!!(恐怖)
手術用のだから、ちょっと太いからね。痛いよー^^
・・・・・・「^^」じゃないっすよ!!!
注射嫌いなのに・・・泣
結果、こんな感じでしっかり太めのが入る。やっぱり痛かった。
入院中はずっとこの点滴ちゃんと共にするのかぁ・・・やだなぁ・・・よろしくね・・・と、点滴に話しかけしょんぼりしなから一人窓の外を見ていると、薬剤師さんが来てくれました。
下剤のこと
今日飲むお薬、そしてお浣腸の説明に・・・手術前日。最初の関門は下剤でした。
錠剤と液体の2種類を渡されました。
美味しくないですやっぱり。味はね、ポカリにレモンをいーーーーーっぱい絞った感じ。30分かけて、お茶とかでごまかしごまかしで良いからゆっくりのんでね^^
とのことでしたので、窓の外を見ながら一人で乾杯。
・・・・・・あれっ・・・・そんなに不味くない。
むしろ結構いける。(あくまで個人の感想です!笑)
そんな感じで、時計を見ながらぴたり30分で液体を完飲。あと、錠剤を二粒。
すると・・・
日ごろから基本的にどちらかというとお腹の緩めなわたし、
30分後に第一波きたぁぁぁ!
は、早すぎないすか?!これ、効き目でるの8時間後じゃないの?!まじか!まじか!ちょ!間に合うか?!みたいな奮闘をひとりどたばた。×4回。(下品ですみません。ノンフィクションです。)
「健康が一番だね・・・」
と落ち込みながらつぶやいてました。
その後、手術中止騒動が勃発。(近々に喘息発作が出たことを伝えたら、手術できないかもと言われる)
↓
明日主治医と相談して手術の可否を決めることになり、
「手術できないかもしれないなら浣腸したくない!」と駄々をこねる
↓
ドキドキしていた浣腸は実施しないことになり、手術前日のバタバタな夜は終わりました。
前夜のこと
この夜、初めて睡眠導入剤を飲みました。
手術前日は緊張から眠れなくなってしまう人が多いらしく、眠ってしっかり体力をつけるために・・・と導入剤を出されました。おかげでぐっすり眠ることができ、手術当日を迎えます。
手術当日
詳細説明
当日は朝、主治医から手術に関してのさまざまな説明をされました。(母も一緒に聞いてくれました)
軽い喘息の発作が2週間前くらいに一度出たことについて、
できれば手術を延期して発作が出ないことをしっかりと確認してから再度実施することが望ましい。
と言われました。
でも、もう仕事休めないし、正直発作って言ったって大したことじゃなかったから
「なんとか今日やってもらいたい」とお願い。
母にもそのことを伝えて、先生とリスクなどについてじっくり話し合い、予定通り手術をすることになりました。
手術の時間
いざ手術の時間。意外なことに、自分で歩いて手術室まで向かいました。元気だから当たり前?笑
「ドラマみたいにベッドで運ばれるのかな、どきどき」と思っていたので、ちょっと拍子抜け。
中に入ると、手術室の中はドラマとかで見ていた通りの雰囲気。
一番驚いたのが、「ベッドの幅の細さ」でした。こんな細いところに寝転がるの?!背中痛くならない?!?!と、直前のドキドキの中思った記憶があります。
横になって、手にさした管から麻酔を入れられます。すごい熱ーくなって、あぁなんか痛いな~・・・
というところの記憶までしかありません。その後は気づいたら病室に戻ってました。(聞いてはいたけど本当にその通りでびっくり!)
目覚めた時は少し熱っぽくてだるいな~という感覚で、麻酔もまだ効いていたのか、家族の声が遠く聞こえました。手術当日の夜はとにかく眠くてだるくて、ずっと寝ていました。
手術翌日以降のはなし
術後の痛み
翌日から、トイレには自分で行ってみよう!と歩かされました。あまり寝すぎていてもよくないそうで・・・
傷口が痛かったので、座薬で痛み止めを入れてもらいました。
寝返りも咳くしゃみも痛くて、改めて健康が一番だと痛感。
また、腹腔鏡手術の副作用(?)と言われている、肩・背中の痛みが辛かったです。
空気が入ってしまっていて、圧迫されるような痛み。(腹腔鏡手術の術法のせいみたいです)
ご飯は10倍粥からのスタートで、お腹はペコペコなのに全然おいしくなくて、結構ふてくされてました。
二日後からは友人がお見舞いに来てくれたりしていました。入院自体は1週間と短かったです。
友達と笑い話をするたびに傷口が痛みましたが、ここまで毎日毎日常に頭の片隅にある憂鬱の種だった「手術」が終わり、友達とまた普通に笑いあえていることにすごくほっとしていました。
摘出した腫瘍の報告
また、自分の卵巣から出てきた内容物の写真も見せてもらいました。(衝撃的な光景だったので詳しくは記しませんが、生命の神秘を感じる内容でした・・・)
卵巣のう種はその原因がはっきりしておらず、一度なった人は二度目もなりやすいそう。
子供が欲しいと考えているのであれば、10年以内の妊活がオススメだよ!
と言われました。今回のこの手術はある意味で、「不妊治療」なのだともいわれました。
また、先生に言われた言葉で印象的だったものがあります。
・・・今となってはこの言葉も最高の励ましだったんだなって思います。
退院後
退院後は、定期的に術後検診を受けていました。最初は2週間後~すこしずつ間隔があいて、最後の1年後の検診で終わり。その都度内診で、卵巣に異常がないかどうか見てもらっていました。最後の検診が終わったときは本当にほっとしました。
その後のはなし
手術から3年後、第一子を授かり、出産しました。
両側の卵巣の手術をしたので、穴を4ヶ所あけたんですが、ひっかき傷がうっすら残ってる?ぐらいです。ほんとに驚きです。
腫瘍が見つかった当時25歳、「卵巣に腫瘍」と聞いた時は私はもしかしたら子供を産めないのかもしれない・・・それはそれはどん底まで落ち込みました。
当時はとにかくネット検索したり、体験談の載っているブログを読み漁ったり、mixiのコミュニティで手術経験者の方にメッセージを送って詳しく話を聞いてみたり、四六時中卵巣のう腫の事で頭がいっぱいでした。
そんな中、卵巣のう腫は年齢にかかわらず発症する女性が多いと知りました。
同じように不安を抱えている人がたくさんいるかもしれないと思い、今回この記事を書くことにしました
両卵巣にグレープフルーツ大の腫瘍があった私ですが、腹腔鏡手術で取り除いたことにより、今となっては元気いっぱいです。手術をしたからこそ、子供を授かり今の生活があるのかもしれないなって思います。
卵巣のう種がみつかって、悩んでいる方。
手術を控え不安な日々を過ごしている方。
現実が受け入れ難くてとにかくかたっぱしからネットを検索している方。
(わたしも薬で散らせないのかとか、漢方はどうかとかめちゃくちゃ調べまくっていました・・・)
もし、手術以外の選択肢がないと言われても、きっと大丈夫です!
卵巣のう腫は手術で腫瘍を取って「治すことができうる病気」です。
こんなわたしの体験談ですが、同じ症状で悩み、検索をしてこのブログにたどり着いてくださった方の不安な気持ちを、ほんのすこしでも和らげることができたら幸いです。
手術予定の方、手術が終わったら思いっきり自分にご褒美あげちゃいましょうね!!
コメント
こんにちは
卵巣嚢腫と診断されました。来月MRIをやります。
ブログを拝読し
どのような流れなのか 手術って…等疑問や不安がフッと楽になりました。
結婚の予定もましてやパートナーもいないので、このまま卵巣をとってしまっても…と悩んでおりました。しかし、「この手術自体が 不妊治療」という言葉に思わず涙が出てしまい将来への希望を残そうと思いました。
元気な体に戻るためにも、ちゃんえりさんのようにこの壁を乗りこえていきます。
頑張ります!
たむたむさん☆
ご感想を書き込んでくださり、ありがとうございます!
「この手術自体が不妊治療」と言われた時は私もすごく前向きな気持ちになれました。
来月MRI検査されるんですね。不安なことが多すぎて、きっと毎日モヤモヤした気持ちで過ごされているんじゃないかと思います。お気持ち、痛いほどわかります。私は怖くて泣いた日もたくさんありました・・・。
でも!きっと大丈夫です!同じ試練を乗り越えた方仲間がたーーーくさんいます!(わたしの周りでは同じ手術を受けた子がなんと2人もいました)
この記事が少しでもたむたむさんのお力になれたら幸いです^^陰ながら応援させていただきます!